
あなたは鹿肉を食べたことがありますか?
私はあります。


わさびを乗せたりしたらそれはもう最高な・・・
これで栄養も良いなんて本当なのか・・・
先日、そんな新鮮な鹿肉を味わいながら、筋肉と鹿肉をテーマに座談会を行ってきました。
そこで、鹿肉が筋肉にどんな良い影響与えてくれるのか調べてみました。
まずはYouTube動画をチェック
【English subtitles】鹿肉と筋肉(Venison&Muscle)栄養豊富な鹿肉料理と、石巻筋肉トーク(I had a muscle talk with muscle lover.)
念願企画!筋肉と鹿肉のマリアージュな夜「フチコの部屋」#4【※00:11:00ごろまで音声のみ推奨。映ってなかった冒頭部分は詳細から!】
日本と鹿肉

そもそも日本では猪肉と並んで一般に食され、貴重なタンパク源となって来ましたが、現代の日本では流通や消費は非常に少なくなっています。
日本では古来、食用の家畜を育てる習慣が少なく、主に狩猟で得たシカやイノシシの肉を食していた。仏教伝来以降は、獣肉全般が敬遠されるようになっていったが、日本人の間で全く食べられなくなったという時期は見られない。獣肉食に関する嫌悪感も時代とともに変わっていったが、おおむね、狩猟で得た獣肉は良いが家畜を殺した獣肉は駄目、そして足が多いほど駄目(哺乳類>鳥>魚)と考えられることが多かった(タコ・イカは例外)。獣肉消費量が魚肉を上回るのは第二次世界大戦後の高度成長期より後のことである。
鹿肉の言い伝え

昔から鹿肉は刺身で食べるのが常識だそうで、山の大トロと言われていたそうです。(現在生色は禁止されていて10分の加熱が推奨されています)
そして以下のような言い伝えがあります。
体温が上がらない時は鹿肉を食べなさい
筋肉博士、山本義徳氏も栄養価を褒めていました。
でも果たして鹿肉にそんな効果がほんとにあるのでしょうか?
鹿肉の栄養価

鹿肉と牛肉・豚肉の栄養価をそれぞれ比較しました。
栄養成分の比較100gあたり
鹿肉※1 | 牛肉※2 | 豚肉※3 | |
エネルギー(kcal) | 147 | 317 | 253 |
たんぱく質(g) | 22.6 | 17.1 | 17.1 |
脂質(g) | 5.2 | 25.8 | 19.2 |
鉄(mg) | 3.4 | 2.0 | 0.6 |
ビタミンB1(mg) | 0.21 | 0.07 | 0.63 |
ビタミンB2(mg) | 0.32 | 0.17 | 0.23 |
ビタミンB6(mg) | 0.55 | 0.35 | 0.28 |
ビタミンB12(mg) | 1.3 | 1.4 | 0.5 |
鹿肉は、タンパク質は他より多く、脂質は格段に少ないのがわかると思います。
そして、特に女性に不足しがちな鉄分が倍ほど多い。
古来、鹿肉は体を温める肉として、山の幸の中でも特に貴重な食材たらしめてたのは、この「鉄分」ではないでしょうか。
鉄分は体内の酸素量を増やし代謝促進につながる働きをします。特に鹿肉に多く含まれるヘム鉄は、野菜などに含まれる非ヘム鉄に比べ体内への吸収率が高く効率よく摂り入れることができるそうです。
そしてもう一つ鹿肉に豊富な「カルニチン」は、体内に蓄積された脂肪をエネルギーに変えて代謝を促進する働きがあることで知られます。
それは筋肉へも好影響を及ぼします。
筋肉への影響

高タンパク低脂質であると同時に、血の下ともなるヘム鉄が豊富そして、体内の脂肪を燃焼させる働きに役立つアセチルカルニチンが豊富なことから、筋肉に良い効果をもたらしてくれるかと思います。
そもそも、カルニチンはサプリで摂取しているんですが、それを食事と補い合えたら更に良しですよね。
特にカルニチンは加齢とともに体内での生成量が少なくなっていくので、30代半ば過ぎから痩せにくい、元気が出ない、とお嘆きの方はカルニチン不足の可能性もありますので、積極的に摂取したい栄養素です。
そう考えると、牛肉や豚肉とともに、日常的に摂取したい肉ですよね。
最近人気が高まっている「金森式断糖高脂質食」も、私がよく行なっているケトジェニックダイエットも、実は体にとって自然なのかもと思います。
近頃は筋トレブームと相成って手頃な価格で馬肉が手に入りますが、同じように鹿肉も広まって欲しいものです。