私が愛した宇宙人

ふとした拍子にぽっと出会って タイミングも合い付き合って

愛しくて 幸せな日々がはじまりました

ふんわり笑顔が可愛くって やんわり口調が魅力を増して

このまま 過ごしてたい ずっと信じてた

笑いあえたら それだけでいい それでいいんだ

なにもかも辛さ忘れられる気がした

同じ時代で地球に産まれてきたよかったなんて

疑いもなく愛し合う 終わりなど見ないで

一緒に暮らすようになって 少しずつほつれた二人の関係

取り繕い 苦笑い 触れたりしたら大騒ぎ

他愛ないことにも急に怒って 少しずつ会話も短くなって

蔑みの眼差しを朝から浴びていた

僕は人間なので 完璧じゃないしヘマばかりして

でもそれってお互い様じゃないの

違いが愛しい 私と 違いが許せない君と

ズレが生む空気の中で 君は正体を現した

何を語りかけても届かない そのうち語りかける気もしない

暗い顔してただ無視 あの頃の笑顔はもうない

家で待ってるのは宇宙人

帰りたくない 会いたくない 何もしたくない

それでも

あの日の笑顔を想って 本当は地球人だよって

ドッキリのように プラカード出てくるの待ってたんだ

私が愛した宇宙人 想いは伝わらなくても

急なお別れは寂しい 言葉は伝わらなくても

どこかでまた違う地球人 見つけて笑ってるんだろう

さよなら愛しの宇宙人

住む星が違ったんだ 結ばれない定め